読んで良かったKindle本【生き物編】

おすすめkindle本 ~ 生き物編 ~

私は今まで読書する習慣があまり無かったのですが、防水のKindle端末を買ってから、お風呂などで、ちょくちょく読むようになりました。

読んでみて良かった本の感想を書いていこうと思います。私が読める位だから、難しい本はありません。忙しくても気軽にスキマ時間に読める本ばかりです。

今回の「生き物編」は、別に生き物関係を意識して選んだわけではなく、興味をもって読んでみたいなーと思った本がたまたま生き物つながりだっただけです。なにかと醜い人間社会に疲れた時にでも、読んでみてください。

多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。

出版社 : サンクチュアリ出版 著者:Jam 

人って、「気を使いながら生きてる人」と、「気を使われながら生きてる人」に分かれると思うんですけど、「気を使いながら生きてる人」に読んでほしい本です。

ネコさんのマンガと、筆者の短い解説文の組み合わせで、1話1分位で読めるので気楽にちょこちょこ読めるのが良いです。内容的にもそんなに重い内容ではなく、日常のちょっとした「モヤモヤ」を、考え方次第で心が軽くなるよって、友達ネコさんがアドバイスしてくれます。とにかくネコさんのマンガが可愛くて、クヨクヨしてるネコさんをヨチヨチしたくなる本です。

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にゃんしゃりで心のお片づけ。

出版社 : PHP研究所 著者:Jam

パフェネコ本が良かったので、同じ著者さんのシリーズという事で、特に片付けで悩んでる訳でもないけど買ってみました。パフェネコの方は友達ネコが色々アドバイスしてくれますが、こちらはある日どこからか現れた、何故かバリバリ大阪弁の「オカンネコ」がアドバイスしてくれます。「心が片付いてないのに部屋なんか片付かへんで」というコンセプトで、心、主に人間関係と部屋の片付けをリンクさせた内容です。とにかくオカンネコがオモロすぎて、内容云々より単純にマンガが面白いです。つい、ずーと読んでしまって、片付けなんもしてません状態です。これ読んで片付けが出来るようになるとは思えませんが、ヌコさんがかわいいので許します。

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カラスの教科書

出版社 : 雷鳥社 著者:松原 始

これはかなり前、Kindle端末を買う前に単行本で買ったのですが、結構分厚い本で持ち歩くには重たい。ただ分厚くても随所にかわいいイラストがあり、内容的にも難しくなく、ユーモアある文章でスイスイ読めると思います。

イラストは、何ともすっとぼけた感じのカラスさんで、上手いことカラスの性格を表現していると思います。このイラストで子供向けの絵本出したら良いのにと思うくらいです。

とにかく筆者の松原始先生の「カラス愛」が半端ないです。動物行動学が専門の学者先生ですが、これだけ根気よくカラスを追い続けることが仕事になるなんて羨ましい。

私は元々カラスが好きでこの本を買ったのですが、知らないことがいっぱいで楽しく勉強になりました。そしてもっとカラスが好きになりました。

一般的にはカラスは「コワイ」「ごみ置き場散らかす」などの理由で嫌われ者だと思いますが、カラス嫌いな人もこの本を読んだらちょっと好きになるかも。

内容的には真面目にカラスの生態や行動が分かるようになっているので、カラスでお困りな方も、対処のヒントが見つかるかも知れません。まずは相手を知ることが大事だと思います。

人間に愛されて、公園でパンを貰える鳩にも、大空を滑空し、華麗に狩りをするハヤブサにもなれない。それでもカラスは知恵を使って一生懸命生きています。

カラスって頭は良いのに不器用で、カッコ良く生きられないんですよね。それでいてオチャメなところもあったり。そんなカラスが私は好きです。

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牛を屠る

出版社 : 双葉社 著者:佐川 光晴

牛を屠る(ほふる)と読みます。

ネコさん、ネコさん、カラスさんと来て、さっきまでほのぼのしてたのに急に屠殺しちゃうのかYO!と言われそうですが、私は動物全般好きですが、ベジタリアンではないので普通に牛肉も食べますよ。

北海道大学を卒業後、出版社勤務という、インテリな経歴の筆者が、たまたまハローワークで紹介された屠畜場に再就職し、「おめえみたいなヤツの来るところじゃねえ!」と怒鳴られた初日から、腕を磨き、ナイフを研ぎ、熟練の職人になるまでの10年半を綴った体験記です。

この本は「牛さんかわいそう」とか、「命を頂くのだから残さずに食べましょう」とか、そういう道徳的なことは一切触れません。ただただ、屠畜場という職場の様子を淡々と綴っています。お仕事本です。職人の世界です。

外から取材したのではなく、中で働いていた筆者の目線で描かれているのでリアリティーがあります。屠畜場の仕事の様子が非常にリアルに分かる内容ですが、不思議と残酷さは感じません。むしろその卓越したナイフ捌きに美しささえ感じます。そして筆者がこの仕事に誇りを持っていることが良く伝わってきます。

おそらく誰もがやりたがらない仕事で、でも誰かがやらなければいけない仕事ですが、筆者は別にその使命感に誇りを持っている訳でもなく、ただただ「職人」としてナイフの腕が上がることに、やりがいを感じていくのです。

屠畜場に限らず、どんな仕事でも共通する「働くこととは」を考えさせられます。単にお金を稼ぐだけでいいなら、もっと楽で綺麗な仕事があるでしょう。でも人生において一度でも「働くことの喜び」を得られる仕事に巡り会えた人は、幸せだと思うのです。

読み終えた後、とても清々しい気分になりました。素晴らしい良書だと思います。

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生き物の死にざま

出版社 : 草思社 著者:稲垣 栄洋

「生き物の死にざま」というタイトルですが、むしろ「生きざま」がよく分かる本です。小さな蚊から、大きなゾウまで、様々な生き物がどう生きて、どう死ぬかが書かれています。やや物語調な語り口で、感情移入しやすいです。冒頭のハサミムシの母親は泣けますよ。

「子孫を残す」という使命を終えると、死ぬようにプログラムされている生き物もいます。子孫を残して老いた後も、「介護しろ」「孫見せろ」とか言ってるのは人間だけのようです。

シマウマとライオンでは、草食動物と肉食動物の弱肉強食の世界が書かれています。弱い個体は食われて死ぬ。病気になっても食われて死ぬ。さんざん草食動物を食べてきたライオンも、老いて弱ったら食われて死ぬ。結局みんな、食われて死ぬ。

「弱者にやさしく」「お年寄りは大切に」なんて綺麗事言ってるのも、人間だけのようです。

「私って何のために生きてるの?」なんてしょーもない事で悩んだりするのも人間だけ。彼らは生きるために生きている。子孫を残すために生きている。

彼らの生きる自然界は、とても厳しく、とても清い。

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いきもの人生相談室 動物たちに学ぶ47の生き方哲学

出版社 : 山と溪谷社 監修:今泉 忠明 文:小林 百合子 

日常のよくあるお悩みを、動物先生達が自身の生態を元にアドバイスしてくれるという、一風変わったコンセプトの本です。

お悩み自体はそんなに深刻じゃない、ホントによくある話で、それぞれのお悩み内容に合わせた動物先生が登場してきます。どっちかと言うとお悩みは後付けで、動物先生達の生態を紹介する内容ですが、進化しすぎて悩みすぎる人間にとって、厳しい自然界を生きる彼らから学ぶべきものはあると思います。

仮に同じアドバイスを人間にされても、「は?お前に何が分かる」「アンタには言われたくない」と思うことでも、動物先生たちに言われると、「あ、はい。そうですよね。」と素直に思えるから不思議です。

本の最後に、登場してきた動物先生たちを紹介する「いきもの図鑑」があります。キレイな写真付きで、より先生たちの事が分かります。絶滅危惧種になっている先生たちもいて、人間ごときのお悩み相談にのっている場合ではないよと、ツッコミたくなります。写真はカラーですが、Kindle端末はモノクロなので、Kindleアプリでスマホかタブレットで見た方が良いかもです。

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