休日の朝、事件が起きました。
朝ごはんを食べようと、電気ケトルでお湯を沸かしながら、オーブントースターでパンを焼いていました。
2~3分後、ものすごい破裂音がしたので見に行くと、レンジ台に付いているコンセントが発火してる!
「え(・ω・)!?」
火花が散ったとかいうレベルではなく、わりと本格的にメラメラと燃えているのです!
数秒思考停止したあと、とっさに台所のフキンを濡らしてガバッ!と被せたら…消えました。良かった…。
表面からはあまり分かりませんが、裏を見ると溶けて変形しています。
ものすごい焦げくさい臭いと、雑巾でレンジ台を拭いたらススだらけで、下の床にもススがたくさん落ちていました。幸い壁紙は無事でした。
怖かったよーん(;ω;)
発火の原因
発火した原因は、すぐに分かりました。レンジ台にはコンセントが2口付いていて、電子レンジ・オーブントースター・電気ケトルが乗っています。オーブントースターと電気ケトルはレンジ台のコンセント、電子レンジは近くの壁コンセントに直接さしていました。
オーブントースターと電気ケトルを同時に使用するとレンジ台コンセントの容量をオーバーするので同時に使ってはいけないのに、割と何も考えず使ってしまいました。
しかし今まで生きてきた中で、
「うっかり同時に使いすぎるとブレーカーが落ちる」
という経験は何度かありましたが、まさかコンセントが発火するとは思っていなかったので、本当にビックリしたし、怖かったです。
ちなみに、コンセントにホコリがたまるとトラッキング火災が起こることがあるというのは何かで見て知っていて、ホコリはせっせと掃除していたのに、コンセントの容量には無頓着でした。
あと私はバカなので、電子レンジは出力500wだから、消費電力も500wだと思っていました。出力と消費電力は別らしく、うちの電子レンジの消費電力は1,300wでした。
電子レンジが1,300w、オーブントースターが1,200w、電気ケトルが1,250w、 コンセントの容量は1,500wまでなので、どの組み合わせでも1つずつしか使えないということです。
家のコンセントを調べてみる
まずは基本知識から
- ひとつのコンセントに同時に使えるのは1,500wまで。
- ひとつの子ブレーカー(分岐ブレーカー)に同時に使えるのは20A(2,000w)まで。
契約アンペア数は40Aですが、1回路で合計20A超えるとその回路の子ブレーカーが落ちる。ということみたいです。
ブレーカーを見て回路を把握する
さて、レンジ台のコンセントがもはや使えなくなったので、どこにさすか考えなければなりません。(レンジ台としては使えるので、買い替えはしない。)
レンジ台近くの壁コンセントは、大型機器用コンセントがひとつあります。2口あるけど、合計1,500wまでなので、どの組み合わせでも同時には使えません。
台所には、反対側にもうひとつ大型機器用コンセントがあるので、そっちに電気ケトルを持っていこうかとも思ったのですが、よく見ると「台所の大型機器用コンセントと合計で1.5KW使用できます。」と書いてあります。
合計で(・∀・)?
ブレーカーを見てみると、大型機器用コンセントの子ブレーカーは1個しかありません。つまり、大型機器用コンセントは同じ部屋に2つあるけど、家具の配置によって、どちらでも使えるというだけで、回路は同じってことです。
つまり結局、電子レンジ(1,300w)、オーブントースター(1,200w)、電気ケトル(1,250w)、は同時には使えず、ひとつずつ使わないといけないようです。
台所には一般コンセント用にもう1回路ありますが、冷蔵庫他テレビなどに使っているので、同回路で使ってブレーカーが落ちると困ります。
というわけで、とにかく同時に使わないように注意するしかないようです。
壁コンセントに、個別スイッチ付きの電源タップをつける
レンジ台近くの壁コンセントは2口あるので、使用頻度の高い電子レンジと電気ケトルをさして、トースターは使うときだけ、どちらかを抜いてさす…。と思いましたが、これだとまたうっかり電子レンジと電気ケトルを同時に使ってしまいそうです。
それに頻繁に抜き差しするのもコンセントを傷めてしまう恐れがあり、あまり良くないという説もあります。
そこで、個別スイッチ付きの電源タップを買って、デフォルトは全てOFFにして、使うときだけ1個ずつONにして使うルールにしました。外出時も必ず全てOFFにします。
パナソニックのザ・タップXというのを買いましたが、電源ONのときはLEDが光るので分かりやすいです。このザ・タップXシリーズは一見普通の電源タップですが、火災を予防するための技術が満載で、なんかスゴい強そうなんです。
パナソニック「ザ・タップX」の特徴
- スイッチ部は防水扉付きで、トラッキング火災の原因となるホコリや水しぶきの浸入を防止。
- 内ボディにトラッキング現象に強いユリア樹脂を採用。金属部をユリア樹脂が覆いトラッキングを防止。
- 外ボディは衝撃に強く、燃え広がりにくい難燃性の樹脂を採用。
- コード根元部の折り曲げ強度はJIS規格値の4倍。コードは二重被ふくで、万一、断線しても外部に火花が出にくい設計。
- 発熱を抑える新接続コンセントで発熱量を約24%ダウン。
今まで電源タップなんてどれでも一緒と思っていました。口数とコードの長さだけで選んでいましたが、特にキッチン家電は電力が大きいので安全性を重視して選ぶべきだと思いました。
また電源タップは段々劣化してくるので、5年位で新しいのに交換した方が良いそうです。そんなに高いものではないので、古くなったら交換しましょう。
【Amazonで見る】:パナソニック(Panasonic) ザ・タップX(安全設計扉・パッキン付)あえて見えるところに置く。
今までレンジ台奥にあったコード類を前面に出したので、スッキリ感はなくなりました。でもいいんです。スッキリ感なんかより、安全重視です。1日にして考え方が変わりましたよ。常に見えるところにあった方が安心です。電源タップに何か異常があっても気がつきやすいです。
また、コード類は束ねるのも良くないらしいので、だら~んとしています。
ガスも併用する。
電気ばかりに頼らないで、ガスも併用するという手もあります。
特に、キッチン家電の中でも「炊飯器」は炊いている時間が長いので、他と同時使用しないとなると不便です。
私はたまたまURに引っ越した時、備え付けのガスコンロに自動炊飯機能がついていたので、炊飯器は処分して「ごはん鍋」で炊いています。
思ったより簡単で、炊飯器より早く炊けます。焦げたりもしないです。しかも美味しい。おひとりさまなので保温機能要りません。自動炊飯機能のない普通のガスコンロでも、ちょっと火加減練習すれば炊けるみたいですよ。
他にも、食パンは魚焼きグリルでも焼けるし、お湯もヤカンなければ鍋で沸かせるし、どうしても同時使用したいときはガスも併用すると良いと思います。ガスは停電時でも使えるので、普段から時々使って慣れておくと非常時にも安心です。
【Amazonで見る】:HARIO(ハリオ) フタ が ガラスのご飯釜 1~2合 日本製勢いで火災保険にも加入しました。
通常、民間の賃貸住宅は契約時に火災保険の加入を求められます。私も今まではオーナーが提示する保険に何も考えずに入っていました。
しかし去年UR賃貸に引っ越してからは、火災保険に加入していませんでした。
UR賃貸は火災保険の加入は任意です。入りたい人は、自分でお好きな保険選んで自分で入ってねって感じです。
「何か入らないとな~。」
と思いつつ、引っ越し後はバタバタして後回しになり、そのまま忘れていました…。
しかし、今回のコンセント発火事件で「火災保険に入ろう!すぐに入ろう!今日入ろう!」と思い、ネットでバッーと調べて秒で契約しました(笑)。
ちなみに私が入ったのは、URの関連会社「日本総合住生活(JS)」の取り扱い保険の中から、三井住友海上火災保険の「リビングFIT」に入りました。
最初にURのお部屋の登録番号(賃貸借契約書の左上に記載されている15桁の数字)を入力すると、住所・物件名がパッと自動的に出てきます。
「おおスゴイ!」と思いながら、画面の案内に沿って入力していくと、サクッと契約できてしまいました。途中で補償内容を自分の好きなように変更もできます。
リビングFITは火災だけでなく、「暮らしのQQ隊」というサービスも付いていて、水のトラブルと鍵紛失時の鍵開けを24時間365日、30分程度の応急処置なら無料で業者が駆けつけて対応してくれるそうです。
今回はちょっとテンパってたので、手っ取り早く入れそうな「日本総合住生活(JS)」から入りましたが、他にも安くて良い保険があると思います。補償内容さえ合えば、何でもよいと思います。
※安ければ良いという訳ではありません。補償内容もチェックして、理解してから入りましょう。
まとめ
今までなんとなく「イメージ」で、電気は安全、ガスは危険。と思っていましたが、正しく使わないと電気も危険だということを痛感しました。
「タコ足配線はダメ」とはよく聞きますが、タコ足になっていなくても、容量を越えたらダメなんですね。
- 使っている電化製品の消費電力を把握する。
- 1コンセントの許容量(1,500wまで)を越えないようにする。
- 1回路の合計が20A(2,000w)を越えないようにする。
- 電源タップは時々点検し、異常があったり、なくても古くなったら交換する。
電子レンジ・オーブントースター・電気ケトルは使用時間が短いので、1回越えたくらいでは何も起こらないかもしれません。実際、私も何度か同時使用しちゃってたと思います。しかし何も起こっていないように見えても、コンセント内部には負担がかかっているハズです。今日大丈夫だったからといって、明日大丈夫とは限りません。
賃貸マンションで火事になったりしたら最悪です。大変なことになってしまいます。自分だけでなく、隣や上下の住民の方にも危険と損害が及びます。今回の発火事件を教訓に、今後は電気を安全に使うように心がけたいと思います。