おひとりさま、UR賃貸を借りる~物件探しから契約まで~

まずは公式のHPを見て見ましょう。

リノベーションしたお部屋、無印良品コラボ部屋、イケアコーディネートなど、どれも素敵でワクワクします。ペットと住めるお部屋に、DIY出来る部屋もあるのかー!絶対しないけどー!!

夢、広がっちゃうな~( ・∀・)!

で、無印コラボ物件とペット共生物件で探してみると。。。遠!高!

あんまりないのね…。現実的には、普通にエリア検索から立地と家賃で探すことになると思います。はい。

URの人気物件を借りるのは至難の技

いざ探してみると、意外と苦労しました。

譲れない条件

URは元々団地な為、古い物件が多いですが、築年数が古くてもキレイにリノベーションしたお部屋が増えています。

リノベしたお部屋は本当にキレイで、また設備が一人暮らしには贅沢なくらいのハイレベルなものも多いです。

逆にリノベが済んでいないお部屋はマジで古いです。THE 昭和です。お部屋の古さは己のインテリアセンスでカバー出来るかも知れませんが、設備、特に水回りが古いのは生活するのに不便です。テンションも下がります。

勿論リノベしたお部屋の方が家賃は高くなりますが、おひとりさまにとって「お家」は最もリラックスできて、自分らしく居られる大事な空間です。「リノベしたお部屋」は譲れない条件でした。

UR賃貸は先着順。空室がない物件もチェックしよう

公式HPの空室情報を見ると、駅近でリノベーションしたお部屋は高すぎて無理、駅からバスとか、本線じゃないとか、不便なところは安いけど、さすがに通勤しんどい…。

ところが、空室がない物件も探してみると、駅から近くはないけど頑張れば歩ける(15分位)、リノベしたお部屋が希望エリアにあるではないですか。家賃も一番小さい1DKのお部屋ならなんとかいけそう。

ただ空きがありません。URは基本先着順で、空き待ち登録とか出来ません。まあ、急いでる訳ではなかったので、しばらく公式HPの空室情報を毎日チェックしました。

しかし全く空きません。たまーに3DKのファミリー部屋(めちゃ高い)が出てますが、1DKはウンともスンともです。

ネットで検索すると「人気物件は公式に乗る前に決まっちゃうから、毎朝UR店舗に電話して聞くべし」とか書いています。

仕事あるし、毎朝電話して聞くとか無理なんですけど…。

UR予約代行サービスを利用してみた

そこで更にネットで調べたら、公式ではない、予約代行サービスという民間サイトがあるのです。希望物件と希望する条件を伝えておけば、空きが出た時お知らせしてくれて、お部屋止めもしてくれる。手数料は一切かかりません。とのこと。

怪しいんかな…?

かなり疑いながらもメールで希望を伝えると、すぐに返信が来ました。

「こちら人気物件のため、只今空きがありません。弊社は1日4回の空室確認をしており、ご希望の空室が出ましたら、お部屋止めと内覧の手配を致します。お部屋止めはいつでもキャンセル可能で費用もかかりませんので、ご安心ください。」

その後しばらく音沙汰なく、1ヶ月位たった頃、

「ご希望の物件の○階に空室が出ました。内覧を希望されますか?」

と、内覧に必要な情報、部屋の間取り図や家賃などが添付されたメールが来ました。内覧を希望する旨、返信すると、

「内覧に必要な書類をご自宅に郵送致します。内覧の上、ご検討ください。」

と返信がきて、書類もすぐに郵送されてきました。

書類は内覧に必要な「鍵貸出票」、内覧可能期間、時間帯、本契約する場合の必要年収、必要書類なども書いた説明文などでした。

人気物件はプロに勝てない

なるほど、人気物件はこうやってプロが先にお部屋押さえちゃうから、なかなか公式HPに載らないのだなと思いました。

引っ越し急いでいない場合で、入りたい物件が決まっていれば、利用しても良いと思います。ただし複数物件を同時に押さえることは出来ません。また公式HPでもタイミングが良かったり、シーズンオフだったりするとポツッと出てたりするので、公式も同時にチェックしておくと良いと思います。

ちなみに私が利用したのは「UR賃貸空室情報センター」というところでした。仕事しているとなかなか日中電話に出られませんが、全てメールで完結したので助かりました。

代行業者とのやりとりはここまでで、内覧以降は直接URとのやりとりになります。

確かに手数料等は一切かかりませんでした。対応も早く丁寧で、セールス的なものもなく、事務的って感じで特に怪しくはなかったです。疑り深くてスミマセンでした。どうやらこういう業者はUR側から紹介料もらってるみたいです。

URの申し込みに必要な収入条件

まずは内覧する前に、その物件に対し、申し込み要件をクリアしているかどうかを確認します。要件を満たしていなければ、内覧したところで申し込み出来ません。URを借りるための条件は「収入条件を満たしていること」だけです。シンプルです。民間みたいに職業とか、年齢とか、人柄とか、大家の好みとか、一切関係ありません。基準を満たしているか、いないかだけで判断します。こういう主観が入らないお役所仕事的なところは、分かりやすくて好きです。

単身者の申し込みは、家賃の4倍の月収か、月収25万円

〇世帯で申し込む場合

家賃額基準月収額
82,500円未満家賃額の4倍
82,500円以上 20万円未満33万円(固定額)
20万円以上40万円(固定額)

〇単身者で申し込む場合

家賃額基準月収額
62,500円未満家賃額の4倍
62,500円以上 20万円未満25万円(固定額)
20万円以上40万円(固定額)

おひとりさまは単身者の申し込みなので、家賃62,500円以下なら、平均月収額が家賃の4倍、62,500円以上なら、25万円です。(家賃20万円以上のとこを借りるようなセレブは省略します。)

私が借りたのは家賃が6万円後半だったので、年収300万円以上が申し込み条件でした(25万円×12ヶ月)。

前年の源泉徴収票と課税証明書の提出が必要ですので誤魔化せません。(個人事業主は納税証明書が必要)

私の場合はアホみたいに残業が多かったおかげで(?)クリアしていましたが、ちょっと足りない人もいるでしょう。

大幅に足りない人はもっと家賃の安い物件を探すべきですが、ちょっと足りない位の人なら方法はあります。

方法① 貯蓄基準制度を利用する

申込者本人の貯蓄額が、月額家賃の100倍以上ある場合、収入要件問わず借りることが出来ます。

つまり、家賃7万円の物件なら、7百万円の銀行残高があれば借りることが出来ます。(要、残高証明書)

ななひゃくマン!あははは♪ ネーヨ(゜Д゜#)!

。。。ですよね。でも諦めるのはまだ早いです。別の方法があります。

方法② 家賃の一時払い制度を利用する

家賃を一年分まとめて前払いすれば、収入要件問わず借りることが出来ます。

家賃7万円の物件なら、84万円です。これならまだ、可能な人もいるでしょう。

一年の期間終了後は、普通の月払いの口座振替か、再び一年分前払いするか、選択することが出来ます。

どのみち払わないといけないものなので、可能な人なら利用してもよいと思います。

*ここで言う家賃とは、共益費も入れての金額です。

UR賃貸の内覧はセルフサービス方式

申し込み資格がクリア出来そうだなとなったら、次はいよいよ内覧です。

内覧可能期間は1週間で、原則1回のみ出来ます。私の時はまだ前の住民が住んでいたので、前の人が退室して、お部屋のクリーニングが終わってからだったので、2ヶ月近く先になりました。

民間だと、不動産屋の営業が一緒に来て説明とかしてくれますが、URの内覧はセルフサービス方式です。まず物件の管理連絡員さんのところに行って、「鍵貸出票」を提出し、内覧用の鍵を借りてきます。その鍵を持って、自分でお部屋に行って、自分で鍵開けて中に入ります。気を使わなくて良いですね。

内覧は原則1回、30分程度なので、しっかりシミュレーションしてから行きましょう。

カーテン購入や家具の配置にそなえて、メジャーとメモ帳を持って行く、後から気になった時の為に、お部屋、お風呂、トイレ、キッチンなどは写真に撮っておきましょう。

最後に内覧用の鍵を管理連絡員さんに返しに行って、内覧終了です。不明な点があれば、この時に管理連絡員さんに聞いておくと良いと思います。

お部屋が気に入ったら、次はいよいよ本契約です。

契約と初期費用

本契約は、URの店舗でします。

契約に必要な書類

  • 賃貸住宅入居申込書 … 店舗にあります。私の時は予約代行業者さんが郵送してくれていたので、記入して持って行きました。
  • 住民票の写し
  • 前年分の源泉徴収票
  • 本年度の課税証明書 … 市役所で発行してもらえるので、住民票と一緒に用意しておきます。
  • 本人確認書類(運転免許証またはパスポートなど)
  • 実印および印鑑証明書(写真付き本人確認書類のコピーを提出すれば不要。)

 ※あと印鑑を持って行ってください。

保証人は要らないけど、緊急連絡先は必要

契約時に入居者名簿という書類を書いて出すのですが、緊急連絡先を書く必要があります。保証人いないんだから、緊急連絡先もいないよって人は、事前に誰を書くか考えて準備しておきましょう。

URの緊急連絡先は、水漏れや火災など、緊急に連絡をとりたい時に、本人と連絡が取れない時の為のもので、金銭的負担は一切ありません。何事もなければ連絡行くことはないので、ほぼ疎遠の兄弟を勝手に書いちゃいました。二人書く欄があって、一人しか書かなかったけど何も言われませんでした。書くのは、氏名・生年月日・住所・電話番号です。

この保証人、緊急連絡先問題は、様々な事情で身内と距離を置いている人にとって、頭の痛い問題ですよね。でもそういう人は結構いると思うし、何かいい制度ができてほしいなと、いつも思います。。。

契約時に必要なお金

  • 敷金 家賃の2ヶ月分
  • 入居月の日割り家賃と日割り共益費

のみです。これまたシンプルです。

UR賃貸は「礼金なし!仲介手数料なし!」ですが、「敷金」は2ヶ月分必要です。ただし敷金は解約時に修繕費用を差し引いた額が戻ってきます。また、URからURに引っ越す場合は、敷金を引き継ぐことができます。ちなみに私がURの前に住んでいた民間マンションは、保証金30万入れて、退去時ビタ1円戻って来ませんでした…

あと知らなかったのですが、URは家賃が後払い(当月の分を、当月の月末に支払い)なんです。民間だと普通、来月の家賃を、前月の月末に支払いなので、入居時には「当月の日割り家賃+来月の家賃」が必要ですので、思ってたより入居時の費用が少なくてすみました。

トータルで払う金額は同じですが、入居時は家具家電など購入するものも多いので、正直助かりました。ちなみに日割り家賃は、「鍵渡しの日」から発生します。

鍵渡しから入居

後は鍵渡しの日に、管理連絡員さんのところに鍵を受け取りに行って、お引っ越しするだけです。引っ越し当日はバタバタするので、前日までに受け取りを済ませた方がいいと思います。電気・ガス・水道の手続きも引っ越しまでに済ませておきましょう。最近は全部インターネットで出来るから便利ですね。ちなみにUR側にはマスターキーはないそうですので、紛失したら自分でシリンダーごと交換か、鍵を再作製とのことですが、入居時に鍵5本もくれたので、1本会社のロッカーに置いておくとかするといいかもです。

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