【おひとりさまの災害対策グッズ】台風・地震・停電への備え

日本で都市部に住んでいると、めったに停電なんて起きませんよー。

と、思っていました。2018年9月に近畿地方に上陸し、甚大な被害が出た台風21号を経験するまでは。

災害対策はおひとりさまに限った話ではないですが、イザというとき頼れる人がいない「おひとりさま」だからこそ、自分の身は自分で守るべく、しっかり備えておかなければ。と思います。

台風21号による教訓

あの日は電車が全て止まり帰宅難民になりそうでしたが、会社の車通勤の人達が分担して自宅まで送ってくれることになりました。

高速が通行止めになり、下道は大渋滞。横転して転がってるトラックや、ポッキリ折れて散乱する店の看板などを見ながら、ノロノロと時間をかけて帰ってきました。

あんなに渋滞してると思わず気軽に送ってもらったけど、さすがに申し訳なかったです。(私だけかなり家が遠いので…)

次からはもう会社に泊まります。。。

送ってくれた人にしこたまお礼を言って見送って、マンションの方を見ると…なんか、暗い?

いつもこんなに暗かったっけ?と思ったら、常夜灯が消えてる。街灯も、周辺の会社も…

うわっ!停電してるやん( ・ω・;)

マンションのオートロックが開けっ放しになっていて、当然エレベーターは使えないので階段を探すも、真っ暗過ぎて階段の入り口を見つけるのも一苦労。

やっと階段見つけて上るも、真っ暗過ぎて今何階かも分からない。

夜って、本来はこんなに暗いもんなんだ…。と驚嘆しつつなんとか自分の部屋を見つけて一旦入りました。

停電するなんて想定していなかったので、懐中電灯ひとつ持っていませんでした。

しかし送ってもらったとき、駅周辺は普通に電気ついていたので、とりあえずコンビニに行こうと外に出ました。

コンビニもスーパーも開いていましたが、懐中電灯、乾電池、菓子パンやおにぎりなどは全て売り切れの棚すっからかん。

駅周辺の松屋など飲食店に長蛇の列、煌々と明かりがついたパチ屋に避難民みたいな人達が集合して、打つわけでもなく座っていました。

ネットカフェも満室。居場所もなく、買える物もなく、仕方がないので真っ暗なマンションに再び帰りました。

家にある灯りになるものは、チャッカマン1本だけ。なんの備えもしていなかったことに後悔と反省でした。

その時の教訓から、いくら自分ひとりだけと言っても最低限の備えは必要だと思い、停電時に「無くて困った」「あったらよかった」ものをまとめてみました。

人によって必要なものは違うと思いますが、参考のひとつになれば幸いです。

照明

停電時の暗さは、普段の電気消してるだけの暗さとは全然違いました。本当に深い深い真っ暗で、なにも見えません。おそらく、普段は共用部分の常夜灯や他の部屋の明かりなどである程度明るいんだと思います。

外の方がまだ「月明かり」があるからかマシで、マンション内は本当に真っ暗でした。

玄関に懐中電灯

とにかく真っ暗で見えないので、玄関開けてすぐの所に懐中電灯を1個置きました。棚がないので、ストラップ付の懐中電灯を傘立てにぶら下げています。

電池がどれでもライト

お部屋では、乾電池式のLEDランタンが必要です。

このパナソニックの「電池がどれでもライト」は、単1形~単4形の電池がどれでも1本で使えます。

災害時にたまたま家にある電池どれでも使えるので安心です。たとえば最悪ストックの乾電池がなくなったら、テレビのリモコンや、エアコンのリモコンの乾電池を抜いて入れることもできます。※上の写真は、単三電池1本を入れた状態。

懐中電灯としても使えるし、床置きしてランタンとしても使えます。

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ろうそく

一応買いましたが、危ないのでろうそくを使うのはLEDランタンの電源を使い果たした時の最終手段です。

つけたまま寝落ちしないように気をつけましょう。

スマホの充電

停電時は、おうちのノートパソコンやWi-Fi接続のみのタブレットが使えません。

となると、情報収集の手段は回線契約しているスマホだけとなります。

ひとりだし、暗いし不安だし。ヒマだし。

スマホは命綱と言っても過言ではないくらいなので、とにかく充電を切らさないことです。

モバイルバッテリー

停電時はコンセントからの充電が出来ないので、モバイルバッテリーは必須です。

容量は20,000mAhあるとスマホ4回くらい充電出来るので、ひとまず安心です。

私はイザというとき壊れたりしてて充電できないリスクを分散するため、10,000mAhのモバイルバッテリーを2個にしました。

1個は普段からカバンに入れて持ち歩き、時々使います。使ったら家で充電します。充電終わったら家に置いておきます。

代わりにもう1つの家に置いていた方をカバンに入れます。こんな感じで2つをローテーションして、動作確認もかねて時々充電します。

イザというとき残量なかったら意味がないし、1つカバンに入っていたら帰宅難民になった時に使えます。

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乾電池式スマホ充電器

モバイルバッテリーに比べるとパワーが弱いですが、モバイルバッテリーの残量がなくなった時、乾電池さえ手に入れば何度でも充電できます。単3乾電池4本で、60%くらいまで充電できます。ただしちょっと遅いです。

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スマホ自体を節電する。

スマホ自体を省エネモードにして、電池の減りを遅くします。

  • 画面の明るさを暗くする。
  • Wi-Fi・BluetoothをOFFにする。
  • バックグラウンドで作動しているアプリを消す。

また、スマホの機種によって「省電力モード」とかもありますので、平時に確認しておきましょう。

暑さ・お風呂対策

停電する原因として多いのが、やはり台風ですよね。台風って、だいたい夏に来ます。暑いです。湿気も多いです。蒸し暑いです。

しかし停電するとエアコン使えません。

汗かくのでお風呂に入りたいですよね。お風呂はオール電化でない限りは「ガス」なので使えそうですが、最近の給湯器は操作パネルなどが電気で動くので、使えない場合が多いです。

つまり停電すると暑くてエアコン使えなくてお風呂入れません。

ハンディ扇風機

USB充電するタイプや、乾電池式などもありますが、オススメは手でレバーを握ると羽根が回る「手動式」です。

電源不要で、災害時に貴重な乾電池も使わなくて良いです。

100均にも売っています。たぶん100円じゃないけど。ちなみにこのクマさん(?)のはダイソーで200円でした。

ぶっちゃけ、手動なら「うちわ」でも良い気がしますね。

制汗シート(クールタイプ)

汗かいてお風呂入れない時に身体を拭くとサッパリします。クールタイプならスースーしてしばらく涼しくなります。

コードレスの充電式ヘアアイロンか、ホットブラシ

要らない人にとっては全く要らないだろうけど、「うねうねクセ毛族」にとってはある意味スマホの充電並みに重要なアイテムです。

停電時は、ドライヤー使えません。

分かっています。生きるか死ぬかの避難生活している人からしたら、髪の毛がうねるくらいでガタガタ言うなと思うでしょう。

しかし、ただ家の周辺が停電しているだけだと、仕事も行かなければなりません。

まあ家に居ても暗くて暑いだけだし、会社に充電しに行くついでに、少し仕事もするのはアリだと思います。

出勤するとなると、一応身だしなみも整えなければなりません。

出勤前に早朝営業している銭湯行って、髪も洗って、歩いて帰ってるうちに自然乾燥したものの…
うねん(゚∀゚*)うねん!

お団子ヘアにするテクもないし、あっても似合わないし。とりあえずくくって行ったけど、くくってもウネウネしていました。

うねうね族にとって、充電式のヘアアイロンか、ホットブラシは必須アイテムだと思いました。

小さいサイズのものだと、普段でも旅行や雨の日のお出かけに持って行けます。普段から時々使って、慣れておいた方が良いです。そして使ったら充電しておきます。

特に台風来る前は、満充電しておきましょう。

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寒さ対策

台風は普通夏に来ますが、地震は季節関係ないので、冬に停電する場合もあります。地震は台風みたいに事前に来るのが分からないので余計にコワいですよね。

寒冷地ではないのでダウン着たり毛布巻き付けたりすれば凌げるとは思いますが、使い捨てカイロや湯たんぽがあると安心です。

ガスコンロでお湯を沸かして、あったかい紅茶やココアを飲むのも良いと思います。

食料・飲料

小さいお子さんのいるお母さんは大変だと思いますが、おひとりさんだと食料はまあ何とでもなると思います。

ガスコンロは停電時でも使えますが、真っ暗だし暑いし調理してまで食べようとも思わないです。

可能なら、外で食べてくるのが一番です。

とはいえ、多少は備えがあった方が安心です。調理不要で簡単に食べられて、賞味期限が長くて、普段から日常で食べるものが良いと思います。

飲料は、普段から少し多目にペットボトルの水やお茶などを冷蔵庫に常備しておけば良いです。何本かは、冷凍庫で凍らせておくのもオススメです。

ローリングストックとは…

普段日常で食べている食品や飲料を少し多めに買い置きして、古いものから食べて、食べたらその分を買い足す。先入先出法で常に一定数家に備蓄がある状態。食品ロスもなくせる簡単備蓄法です。

カロリーメイト

普段から、ご飯食べる時間がないときにお世話になっております。個人的にはフルーツ味が好きです。

無印良品の不揃いバウム

普段から良くおやつや朝食代わりに食べています。定番から季節限定など色んな味の種類があって飽きません。

これの良いところは、賞味期限が製造日から60日とまあまあ長いことです。

だいたい、購入した時点から2ヶ月近くあります。お値段も150円とお手頃です。

無印良品はあちこちにあっていつでも購入出来るので、ローリングストックとして最適です。

停電時はスーパーもコンビニも、「パン」が売り切れになります。棚すっからかんになります。普段売れ残っている「ラスク」すらなくなります。

おうちに「不揃いバウム」のストックがあれば、パン要りません。また、無印の不揃いシリーズにはバウム以外にも「スコーン」などもあります。

本当に種類が豊富なので、ローリングしても全然飽きませんよ。

(暑くなければ)カップ麺

ガスコンロが使えればお湯を沸かせますので、カップ麺なら簡単に作れます。

断水した場合を想定して、ペットボトルのお水も常備しておいた方が良いです。

但し、停電中の夏場の室内はめちゃめちゃ暑いのでカップ麺は辛いです。(カップ焼きそばならマシかも。)

逆に冬場に地震などで停電した場合は、あったかいカップ麺は身体が温まって良いと思います。

尾西食品 携帯おにぎり

やっぱりご飯も食べたい。しかしパックご飯も冷凍ご飯も、レンジでチンしなければなりません。当然レンジは使えません。

この、尾西食品の携帯おにぎりはお湯を入れて15分でおにぎりが出来ちゃう長期保存食です。この袋のまま手を汚さず食べることができて、お皿も要りません。

この携帯おにぎりは「アルファ米」が使われています。アルファ米は、一度炊飯したご飯を急速乾燥させて長期保存出来るようにしたもので、お湯または水で戻すと「ごはん」に戻るというものです。

具の種類はわかめ・鮭・昆布・五目おこわがあります。

100%国産米使用なのも安心です。

試しに「わかめ」を作ってみようと思います。

①袋の表面のシールを剥がします。中のアルファ米が見えます。

②「切り口1」を開封し、脱酸素剤を取り出します。袋の底を広げます。

※この脱酸素剤がお米に埋まってて見えませんでしたが、ふりふりしたら出てきました。

③「注水線」までお湯を入れ、チャックを閉めて、20回位振って混ぜます。

④15分待ちます。(お水で作る場合は60分)

⑤「切り口2」「切り口3」「切り口4」の順番で袋を切り取ります。

⑥出来上がり!

超簡単に出来ました。見た目は普通にわかめおにぎりですね。わかめもたっぷりです。

味はどうかな~…?

お!意外と美味しい!普通にご飯。普通におにぎり。普通に美味しい。炊きたてご飯と比べちゃいかんけど、充分美味しいですよ。日本の技術すごーい。お湯で作ったらあったかいおにぎりが出来るのが嬉しいですね。

災害時以外でも、海外旅行に持って行くと良いかも!(行かないけど!)

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乾電池のストック

乾電池には未使用・未開封でも寿命(使用推奨期限)があり、一度ストックしたからと安心せず、時々古くなっていないか確認しましょう。

乾電池は全く使わなくても、自然放電し少しずつ容量が減ってきます。また使用推奨期限を過ぎたものは劣化し、液もれなどの可能性も出てきますので、なるべく使わない方が良いでしょう。

使用推奨期限は電池のどこかに書いています。

不安でたくさんストックしがちですが、停電時に乾電池使うのって、懐中電灯とLEDランタンくらい。あとはモバイルバッテリー使い果たしたときの乾電池式充電器くらいです。

乾電池も食品同様に、各種リモコン、コードレスマウス、ガスコンロの電池など、普段使う電池の予備を、ローリングストックするのが良いと思います。

無駄にたくさん買いだめしてもゴミになるかもです。

ポリタンクと簡易トイレ

最後に、停電した時の最大の懸念事項はトイレが流せるかどうか、ではないでしょうか?

以前台風21号で停電したときは普通にトイレ使えたのですが、あれから引っ越ししているので、今のところは長時間停電すると断水しそうです。

停電時にトイレが使えるかどうかは、トイレの種類とマンションの水道の供給方法などによります。

普通のレバーを回すタイプのトイレなら、断水していなければ流せます。(ウォシュレットは使えませんが)

しかし多くのマンションではポンプを使って各部屋に給水しているので、停電するとポンプが使えず断水してしまいます。

バケツに汲み置きの水があれば、直接便器に水を流し入れて流す事ができます。ただバケツは移動の際こぼれそうなので、ポリタンクの方が使いやすいと思います。

ポリタンクは場所とってジャマ!という方には、コンパクトに折り畳めるタイプもあります。これならトイレ用以外でも給水車にお水を貰いに行くときに使えますね。

女性だと、あまり容量が大きいと重くて運べません。10リットルでもかなり重いですが、私でギリって感じです。運べないと意味ないので、自分の腕力と相談してサイズを選びましょう。

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大きな地震の後は、トイレを流してはいけません!

注!)大きな地震(特に震度5以上)の直後は、排水管が破損したり外れたりしている可能性があるため、トイレを流してはいけません。逆流して大変なことになる可能性があります。流しても大丈夫かどうかは、管理会社に確認してからにしましょう。

汲み置きの水が確保出来ない場合は、最終手段「簡易トイレ」の出番です。便器に被せるシートと凝固剤がセットになっています。

通販で見ると30回分とか50回分とか、そんなに要らんのよって量が入っています。タンク式のトイレなら最初の一回分はタンクに水入ってるし、一人だと多いな~…と、思っていたら100均に1回分のがありました! なるべくお世話になりたくないですが、とりあえず3つ買っときました。(写真のはダイソーで購入。他の100均にも似たようなのがあるかも。)

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まとめ

帰宅して、スイッチ押したら電気がついて、「お湯はり」ボタン押したらお風呂に入れて、いつでも清潔なトイレで用を足せる…。

日本に住んでいると滅多に停電したりしないので当たり前になっていますが、たまに自然災害などで停電すると慣れていないだけにパニックになってしまいます。

台風21号のときはたった2日の停電で、しかも少し歩けば停電していないエリアがある状況でも大いにパニくりました。

電気がついたときは、「ありがとう関西電力さん!」って思わず叫んじゃいましたよ。

世界では「停電なんて日常茶飯事ですが何か?」みたいな国はいくらでもあるそうです。

日本に生まれて( ・∀・)良かった…。

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